WordPressかんたん引越し機能とは
かんたん引越し機能とは、mixhostに他社で運用していたWordPressを使用したWebサイトを移転する際に【WordPressかんたん引越し機能】を使用することで「FTPソフト」やWordPressプラグインを介さずWebサイトのデータをmixhostに移転することができます。
本記事では、XServerで運営しているWordPressサイトをmixhostの【WordPressかんたん引越し機能】を使用した移転手順について解説します。
移行前の確認と準備
移行対象のデータ
WordPressかんたん引越し機能では、他サーバーで運営中のWebサイトから移転を行う場合に移転の対象外となるデータがあり、移行対象及び対象外となるデータは以下のようになり事前移行対象外となるWebサイトのデータが無いか確認をしましょう。
- WordPressの管理・コンテンツ・システム全般に関するフォルダ(wp-admin, wp-content, wp-includes)内のデータ
- ディレクトリ内の「wp-」で始まるphpファイル及び「.htaccess」などの設定ファイル
○移行対象外
- wp-content フォルダ内のバックアップ関連プラグインによって生成されたデータ
- wp-contentフォルダ 外に設置されているデータやプラグイン設定(※)
- WordPressの本体構造を変更している場合(※)
※ads.txtファイル、セキュリティ、キャッシュ関連のプラグインをご利用の場合、これらに該当する可能性があります。
独自ドメインの設定
mixhostにて新しくドメインを利用する場合は、移転先として独自ドメインの設定が必要でありURLを変更せずに移転する場合は独自ドメインの設定は不要となります。
手順①:cPanel内のドメイン設定へ
cPanelへログインしコントロールパネルパネル内「ドメイン」欄から「アドオン ドメイン」を選択しドメイン設定へ進みましょう。
手順②:必要事項を入力し独自ドメインを作成
アドオン ドメインでは、任意のドメイン名を指定する【①新しいドメイン名】を入力し【②サブドメイン】と【③ドキュメントルート】は自動入力されますが変更がなければそのままとし【④このアドオン ドメインに関連付ける FTP アカウントを作成します。 】は、Webサイト毎のアップロードをする等の使用用途がなければ「チェック」は不要で入力の完了後【ドメインの追加】を選択しドメインを作成しましょう。
項目 | 内容 |
①新しいドメイン名 | 利用する独自ドメインを入力します。(.com, .net等) |
②サブドメイン | 「サブドメイン.初期ドメイン」のアドレスでもアクセス可能なよう設定します。 |
③ドキュメント ルート | Webサイトデータをアップロードするフォルダを指定します。 |
④このアドオン ドメインに関連付ける FTP アカウントを作成します。 | Webサイト毎に別のFTPアカウントでWebサイトデータをアップロードしたい場合などに選択します。 |
かんたん引越し機能の利用方法
利用方法
手順①:cPanel内のWordPressからかんたん引越しへ
cPanelのしコントロールパネルパネル内「SOFTACULOUS APP INSTALLER」欄から「WordPress」を選択しWordPressの概要画面のタブ内から【かんたん引越し】を選択しましょう。
手順②:設定項目を入力しWebサイトのデータを移管
手順②では、以下の設定項目を入力し移管元のWebサイトからFTPソフトを使用せずファイルをコピーを行うことができます。「設定項目の確認方法」を参照願います。
項目 | 内容 | 入力例 |
①ドメイン名 | 移転元のWebサイトのドメイン名を入力します。 | xs******.xsrv.jp |
②ホスト名 | ドメイン名とFTPサーバーのホスト名が異なる場合、移転元サーバーのホスト名を入力します。 | sv*****.xserver.jp |
③プロトコル | データ転送に用いるプロトコルを選択します。
※デフォルトで指定されている「FTP」から基本的には変更不要です。 |
FTP |
④ポート | 接続先のポートを入力します。
※ポート番号は③の指定した項目で自動で変更される為、基本的には変更不要です。 |
21 |
⑤FTP ユーザー名 | 移転元サーバーのFTPユーザー名を入力します。
※入力内容の確認場所については「設定項目の確認方法」を参照願います。 |
xs****** |
⑥FTP パスワード | ⑤で入力したアカウントのパスワードを入力します。
※入力内容の確認場所については「設定項目の確認方法」を参照願います。 |
サーバーパスワード |
⑦FTP ドキュメントルート | ⑤で指定したFTPユーザー名で接続先ディレクトリから、ドキュメントルート(公開ディレクトリ)までのパスを指定します。
※入力内容の確認場所については「設定項目の確認方法」を参照しFTPの接続先ディレクトリと、ドキュメントルートが同じ場合は「空欄」にしましょう。 |
/xs******.xsrv.jp/public_html |
⑧ | ⑦の公開ディレクトリで指定したディレクトリから移転対象サイトをインストールしているディレクトリのパスを指定します。
※入力内容の確認場所については「設定項目の確認方法」を参照しドキュメントルートの直下にサイトをインストールしている場合は「空欄」にしましょう。 |
空欄 |
⑨プロトコル選択 | 移転先で利用するプロトコルを選択します。
※SSL化されているWebサイトの場合は、「https://」を選択しましょう。 |
https:// |
⑩ドメインの選択 | 移転先のドメインを指定します。
※移行先のドメインは、移行前の準備にて、アドオンドメインより追加している必要があります。 |
任意のドメイン名 |
⑪ディレクトリ | 移転先のディレクトリを指定します。 | 空欄 |
⑫データベース名 | 移転先で利用するデータベース名を指定します。
※自動で入力される為、変更不要です。 |
wp*** |
手順③:【引越し開始】を選択しデータコピー
手順②にて入力に誤りがないか確認後、ページ下部にある【引越し開始】をクリックしてデータコピーを開始し「引越しが正常に完了しました。」の画面が表示されればWebサイトのデータ移行は完了となります。
※:入力内容に誤りがある場合は途中で中断され手順②へ戻りエラー文が表示されるので再度入力項目に誤りがないか確認しましょう。
設定項目の確認場所
②ホスト名、⑤FTP ユーザー、⑥FTP パスワード
【②ホスト名】、【⑤FTPユーザー】、【⑥FTPパスワード】は、契約時の「サーバーアカウント設定完了のメール」に記載されています。もし設定完了時のメールが見つからない場合は、XServerのサーバーパネルへログインし【FTP欄:サブFTPアカウント設定】→【サブFTPアカウント設定:FTPソフト設定】から「FTPホスト名」と「FTPユーザー名」の確認とサーバーパスワードの再設定を行いましょう。
○サーバーアカウント設定完了のメール(一部抜粋)
○サーバーパネル(ログインはこちら)
⑦FTP ドキュメントルート、⑧
【⑦FTPドキュメントルート】及び【⑧ディレクトリ】について、デフォルトのWordPressのインストール場所は【/ドメイン名/public_html】となっており、【⑦FTPドキュメントルート】を「/ドメイン名/public_html」に【⑧ディレクトリ】は「空欄」と指定しましょう。ファイル構造を変更していて確認が必要な場合は、ファイルマネージャーへログインしファイル構造を確認しましょう。
〇ファイルマネージャー(ログインはこちら)
移転後サイトの動作確認方法
移転元で取得したドメインを使用しWebサイトのURLを変更しない場合は、ネームサーバーの切り替えが必要で反映には数時間から72時間ほどかかります。この切り替え中にWebサイトの動作を確認をする際は、ご利用中のパソコンの「hosts」ファイルを編集することで、ネームサーバーの切り替え前に移転後のサイトの動作確認をすることができます。
hostsファイルの変更
ネームサーバーの切り替え中に移転後のサイトの動作確認を行うために、PC上の「hosts」ファイルの設定を一時的に変更することでネームサーバーの切り替え中においてもWebサイトにアクセスし動作確認を行うことができます。PCの設定を編集する為、間違って設定してしまうなどリスクがあり自己責任においてご設定下さい。